まさしく,びっくりマークとはてなマークを付けたくなるような話です.現在,日本の国立大学の年間授業料は約55万円で,入学金は約30万円です.4年間では約250万円になりますので,平均的には年間約60万ちょっとです.一方,私立大学では,文科系学部が約95万円,理工系学部が130万円です.
これらの学費を見ると決して安くはないと思いますが,現在アメリカでは大学の授業料がどんどん上がり続けており,もっと大変なことになっています.州立大学の場合は,納税者かどうかで授業料が異なります.例えば,カリフォルニア州立大学バークレー校では,州外の学生は州内の学生に比べて授業料を3倍以上払わなければなりせん.具体的にどれくらいかというと,全米州立大学の平均授業料は,学生が州民の場合は約90万円で,最も高いところでは約140万円です.非州民の場合は最も高いところで約250万円です.州立大学の年間授業料は,日本の国立大学と比較すると1.5倍から4.2倍と大変高いです.
さて,アメリカの私立大学ではどうでしょうか?恐ろしくて手が震えるほどです.ランダムに選ばれた約50の大学の平均授業料は約360万円,最も高いところで400万円を超えます.1年間の授業料ですよ!?
特に州立大学の学費はまだまだ上昇を続けているそうで,卒業後は在学中に借りた学資ローンの返済ができなく,多くの人が困っているそうです.これほどまでに高いアメリカの大学授業料を見てしまうと,日本の大学授業料は安く見えて仕方ありません.もちろん,決して安くはないのですが・・・.日本は10~15年前のアメリカと同じような道を歩んでいると言われることがありますが,確かにその傾向が見られないとも限りません.物の価格はどんどん安くなっているにもかかわらず,大学の授業料は右肩上がりにずっと上がり続けています.この事実を真剣に受け止め,どこかの時点で対策を講じないと,本当にアメリカと同じ道を進んで行きそうです.
2010年6月16日水曜日
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