情報通信工学の研究者なので,ブログは是非ともやってみようと思い,ゴールデンウィークの休暇中に始めました.最近,Facebook,TwitterなどのSNSが大変流行っていますが,そのように社会インフラ化した情報ツールを情報通信工学の観点,また,ビジネスモデルの観点などから考えるのも面白いかと思っています.
SNSと関連するものですが,ネット上での評判に基づく通貨として,Whuffie(ウッフィー)という概念がありますが,これはなかなか面白い通貨です.通貨といっても実際にこれで何かを買うわけではありませんが,Whuffieが増加するとその人自身の価値が高いことになり,ネット上だけでなく実際のビジネスにも大きな影響を及ぼすまでになっています.Whuffieはそれを与えることによって増加し,また,貢献することによって貯まっていきます.つまり,ネット上に有意義な情報を提供する,あるいは,他の人と一緒に社会的に役立つコミュニティを形成するなど,ネットを通じた社会貢献をすればその人の信頼度が上っていくのも納得できると思います.
Whuffieについては,タラ・ハントさんの著書「ツイッターノミクス」(文藝春秋)に詳しく書かれていますので一読されることをお勧めします.この本は,シンポジウムや審議会などをTwitterで実況中継する(tsudaる)ことを始めた津田大介さんが解説しており,まさに今ネット上で起きていることの社会的意義を学ぶ上でとても参考になります.
「ツイッターノミクス」のホームページ:
http://bunshun.jp/pick-up/twnomics/
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