今から30年後の未来,科学技術はどのような幸せを私達にもたらすのでしょうか?
2010年6月10日,文部科学省の科学技術政策研究所は,様々な分野における未来予測を発表しました.これらの予測は大学の教員や企業の技術者からのアンケートを通して検討されたもので,5年毎に調査が行われているそうです.
本調査によると,2030年に血管の中を移動できるマイクロセンサによる医療技術,テレビや本の感想を語り合える知能ロボットの開発が,また,2031年に地球周回軌道の宇宙観光旅行が実現されるそうです.さらに,2033年にiPS細胞で作った人工臓器が,2040年に有人月面基地が実現されるとのことです.
どうやってここまで細かい実現時期を予測したのかはわかりませんが,こんなに時間をかけなければならないという結果には唖然としました.時期の予想に関しては科学技術の進歩だけではなく,経済状況も加味されているなら納得しますが,そうでなければもっと早く実現しそうに思えます.
もっと身近なところでは,2025年に1回の充電で電気自動車が約500km走れる高性能電池が実現できるとありました.しかし,電気自動車のベンチャーであるアメリカのテスラ・モーターズは,昨年オーストラリアで1回の充電で500km以上の走行を成し遂げています.いったいどういう予想をしているのか疑わしいものです.
いずれにしても,科学技術の発展によって私達の生活が裕福になるのであればそれに越したことはありません.30年かかるといわれていることが3年で実現されるというサプライズがあってもいいですね.
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