2010年7月2日金曜日

Mac OS X 消滅か?

iPhone,iPad,iPodで有名なアップル社ですが,このようなモバイル端末だけでなくiMacというパソコンも有名で,マニアには根強い人気があります.そのiMacに搭載されているOS(Operating System)であるMac OS X(マック オーエス テン)が消滅するという噂があります.Mac OS XはBSD UNIXベースで作られたOSで,2001年にUNIXとしての認証を受けています.非常に独特のOSに感じるのは,UNIXというよりGUI(Graphical User Interface)で,WindowsやLinuxと比べるとやはり使い勝手がかなり異なります.そんなMac OS Xのリブランディング,すなわち,名前の付け替えが行われるらしいです.iPhoneのOSをiOSと命名したこともあり,商品によってiOS desktop,iOS server,iOS mobileなどとブランド名が変更になる可能性が大きいそうです.

確かに,「i」で始まるOSという意味では,面白いブランド戦略だと思います.アップル社の各商品名も「i」で始まりますから.しかし,「i」で始まるネーミングはアップル社だけではありません.有名なGoogleもiGoogleというサービスがありますし,その他,検索してみると,そういえばこんなのもあるなあ,というのがいっぱい出てきます.今となっては,「i」で始まるものがアップル社と関係すると言うには少し無理があるように思えます.

とはいえ,ブランド戦略というのは非常に重要です.最近ではあまり言わなくなりましたが,昔は「コピーをとる」と言う代わりに「ゼロックスを取とる」と言ったり,「ティッシュ」のことを「クリネックス」と言ったり,今思うととても滑稽です.しかし,会社名や商品名が動詞として使われるようになると,そのブランド力はとても強いものになります.もうひとつの面白い例ですが,皆さんもよくご存じのドラッグストアー,マツキヨです.正式名称は「マツモトキヨシ」と言いますが,この名前は完全なブランド名になっています.しかし,よく考えてみるとこれは創業者の松本清さんの名前そのものです.松本清さんは千葉県松戸市長にもなった方で,「すぐやる課」を作ったことで有名です.彼は千葉県議時代に選挙で名前を売るため,店名に自分の名前を付けてマツモトキヨシにしたというので,ここでもブランド名の威力が発揮されているのがわかります.

ブランド名というのはいろいろな使われ方があるようです.認知力を広めるにはネーミングがとても大切です.しかし,いったん悪名がついてしまったらそれを消すのは至難の業ですね.その時は,また,名前を変えればいいのかな?

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