2010年6月17日木曜日

新聞の消滅は近い?

「最近の若者は新聞を読まない!」,という大人の発言は既に終わったようです.若者に限らず年配の人も新聞を読まなくなっていますし,購読するのをやめています.では,近年盛んに言われているように,新聞購読者数が減っているから新聞社の赤字がどんどん膨れ上がっているのでしょうか?実際には購読者数の減少よりも,広告収入の減少の方がはるかに打撃を与えています.広告を出す方からすれば,紙の新聞よりもインターネットのほうが,収入効果が高いはずです.それもそのはず,いくら新聞に広告があったとしても,そこに表示されている以上の情報はなく,また,その情報をもとにどこかに商品を買いに行かなくてはなりません.インターネット上の広告であれば,クリックするだけで詳細情報を取得することができますし,購入もできます.また,閲覧者数の確保という意味でも,人気のあるブログやホームページは最高の広告プラットフォームです.そのような状況では,新聞広告が減っていくのは当然です.

そもそも新聞のよいところは何でしょうか?広げると大きすぎて邪魔ですが,唯一よいと思われることは,記事の場所および記事の占める面積によって重要度がすぐにわかることでしょう.しかし,インターネット上のニュースの場合でも,主要ニュースやランキングなどで重要度はすぐにわかります.また,様々な種類の新聞を紙で見比べるのは大変ですが,インターネット上のニュースであれば簡単に切り替えて比べることができます.これらに加えて,インターネット上のニュースは検索が容易ですし,現在のところ無料です.これでは新聞を読む人が減るのは当然ですね.

以上,インターネット上のニュースのよいところばかり見て来ましたが,どう考えても紙媒体の新聞というものは存続する理由が見つかりません.インターネット上のニュース,メールマガジン,Twitterと比べると,新聞はもはや迅速にニュースを伝えるメディアではなくなっています.同じニュースを伝えるためには大きな紙に印刷される必要は全く無くなってしまいました.ある意味時代の流れなのでしょうが,新聞の消滅は近そうです.

0 件のコメント:

コメントを投稿